FXトレードで利益を出すためには「自身の売買ルールを守る」という行為が重要なファクターだと私は思っています。
しかし、多くの駆け出しトレーダーはルールを守ることができないです。
FX初心者の方が売買ルールを守れるようになるためには
「自身のトレードのパフォーマスを3大要素から把握する」必要があるからです。
この記事では、3大要素について説明しつつ、それらを把握するための方法も紹介します。
売買ルールを守るために把握するべき3つの要素
1つ目・・勝率
トレード初心者は勝率が大好きです。
もちろん過去の私も勝率にこだわっており、「負け＝悪いこと」だと思い込んでいました。
しかし実際には、勝率40％でも安定的に成績を残し、儲かっているトレーダーは実在しますし、現在の私も勝率は40％程度なので、10回トレードしたら６回は損失で終わります。
それでも問題なく証拠金は増えていきます。
「なぜ勝率100％ではなくても安定して利益を出せるのか」については次の項目で説明します。
ある程度安定感のある武器がそろった上級者になってから、さらに工夫して勝率100％を追求するための努力をすることはいいことだと思います。
しかし、まだ１つも武器がない頃は、勝率40％を前提に戦略を組み立てる方が優先度は高いというのが私の結論です。
理由は、相場の未来予想は素人には不可能だからです。
✏️ポイント
負けは悪いことではない。勝率100％を目指そうとしない！
二つ目・・リスクリワード・レシオ
リスクリワード・レシオを単語ごとに分解すると、
- リスク＝損失
- リワード＝利益
- レシオ＝比率
つまり、１回のトレードにおける損失と利益の比率のことを指します。
例えば、あなたの売買ルールが「損切り幅50pips、利確幅が100pips」だとしたら、リスクが１とすると、リワードは２。リスクリワード・レシオは1：2ですね。
もし、勝率70％でリスクリワード1：2なら、ひたすら売買ルールを守るだけで資金が増えていきます。
勝率40％でも資金が増えていく先ほどの答えがこれです。リスクリワード・レシオが1：3といった損小利大トレードをすることで、低勝率でもトータルで勝つことができます。
また、エントリー前にリスクリワードを把握することで、「リスク（損失幅）に対してどれだけのロットを張れば、損失金額を証拠金のうち1％以下に押さえされるか」といった「1％ルール」の計算もできます。
1％ルールを計算すれば、リスクリワードレシオが1：3なら負けたときは証拠金が1％減る、勝ったときは証拠金が3％増えるというイメージです。
値幅を獲るためにも、資金管理的な意味でも、リスクリワードを把握することは非常に重要です。
✏️ポイント
1％ルールや資金管理のためにも、リスクリワード・レシオを把握しよう！
3つ目・・平均エントリー回数
平均エントリー回数とは「一定期間で何回エントリーポイントが来るか」を指します。
- スキャルパーやデイトレーダーなら「1日平均〇〇回」
- スイングトレーダーなら「週平均○回」
- ポジショントレーダーなら「月平均何回」
と、決めた期間内で何回エントリーが来るかを検証して算段をつけておきましょう。
これを知っておくことで「いずれまたチャンスはくる」と潔く損切りできるようになります。
また①勝率と②リスクリワード・レシオは天秤関係にあるため、試行回数は利益にも直結します
例えば勝率を高めたいと思った場合、やり方としては
- 利確幅を狭くする
- 分割利確をする
- 損切り幅を広くする
というパターンがありますが、どれもリスクリワード・レシオは悪くなります。
逆に、リスクリワード・レシオを高めようとすると、
- 利確幅を広くする
- 損切り幅を狭くする
などというパターンがありますが、損切りに到達しやすくなるため、勝率が悪くなります。
そして勝率とリスクリワード・レシオどちらも良い売買手法を作ろうとすると一気にエントリーポイントが少なくなります。
絶好の位置だけを狙い、待ちが多くなり、最終的な利益も小さくなってしまいます。
✏️ポイント
勝率を把握すれば、潔く損切りできるようになる！
要素を把握には過去検証が必須
どのように3大要素を把握すればいいのかについてですが・・
これは「過去検証」に尽きます。
最近はテスタースールや便利なものがたくさんありますが、特に私がおすすめしたいのはTradingViewのリプレイ機能です。
やり方は簡単です。
- ローソクの右側をテスターツールやリプレイ機能で隠す。
- 自分の狙う時間軸で、ラインを引いたりエントリーをしてみる。
- その結果をひたすらノートやエクセルに記録していく。
以上です。
自身の裁量でトレードするのであれば、なるべく実践に近いやり方で検証するのがおすすめです。練習では、なるべく本番に近い形をとるのが最も効率が良いです。地味なやり方ほど、実践に近いので良いです。
過去検証で自分の勝率とちょうどいいリスクリワード・レシオを割り出し、1日あたりや１ヶ月あたりの平均エントリー回数を計算してみてください。
しばらく過去検証をすれば、自分の3大パフォーマンスがわかります。
大事なのは・・
人から一方的に教わった手法の勝率を大事にするのではなく、自分が実践したらどういうパフォーマンスになるかを知ること。
他人の手法を借りても、その人と同じ勝率にはなりません。
パフォーマンスを把握できれば、実践でも自分のトレード結果がどうなるかわかっているので、ルール通りにトレードを行うことでその通りに結果は収束していきます。
もし、ルール通りに売買しても過去検証通りに成績が収束しない場合は、相場環境が変わったか、ルールが曖昧か、といった可能性があるので、再検証に戻ってみてください。
✏️ポイント
3大要素を把握するために過去検証をしていこう！
まとめ
以上、絶対に把握するべきパフォーマンスの3大要素を解説しました。
最後に、あなたがエントリーする場面を想像してみてください。
注文する瞬間のあなたに、私から質問です。
「そのエントリー、結果はどうなります？」
もし、今回紹介した三大要素を把握できているならば、「このトレードは○割の確率で1％の損失、△割の確率で2％の利益！似たエントリーパターンがあと月◇回数程度現れます！」といった具合に答えることができます。
パフォーマンスの3大要素を把握することで、売買ルールは守れます。
「結果がどうなるかがわかっているから」です。
逆に、ここまで結果をわかっているなら、ルールを守らない方が怖くなります。
メンタルのせいにしていると、一生上達しません。
ぜひ、売買ルールを守り、安定した成績を残せる状態を目指してください。
あなたの成功を心から応援しています。
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